PARACHUTE THE RUTLES ODESSEY & ORACLE ALL THINGS MUST PASS XMAS!
1970年プリティ・シングスの5th。史上初のロック・オペラ前作『S. F. Sorrow』が有名ですが、個人的にはさらに楽曲の完成度が増した今作を激押ししたい。オールタイム10枚に入れたいほど大好きです。#1「Scene One」の音の塊が飛び込んくる分厚いアレンジに乗ってスタート。前半は2分以下の曲がメドレー形式で進んで行きますが#1から一転、流れてくるのは爽やかなコーラス/ハーモニーが美しく後期ビートルズに匹敵するメロディ展開が素晴らしい#2「The Good Mr. Square」→#3「She Was Tall, She Was High」。続く#4「In the Square」もシンプルな音に合わせてこれまた美しいハーモニーが聴けます。この曲に対してバーズ、CSNが引き合いに出てますが確かにUS的でフィッシュもこんなアプローチの曲を演ってました。続けて流れるように始まる#5「The Letterr」もメロディは牧歌的で優しい。さらにメドレーで繋がって#6「Rain」はザ・フー『Tommy』を彷彿とさせるギターとベースに血が騒ぐサイケ・ロック。#7「Miss Fay Regrets」もバックのアレンジがにぎやかなロック#。カッコイイ!#8「Cries From the Midnight Circus」もブルース調のロック#にシャウト気味のvo.が◎◎。後期ビートルズ、それもジョンレノンのような展開もタマリません。#9「Grass」は最初は地味な曲かと思いきや曲構成が意外に凝っていて聴けば聴くほどハマります。ジャズ風味で味のあるロック#10「Sickle Clowns」もアルバムに溶け込んでこのアルバムに外せない。#11「She's a Lover」は途中でロックオペラなコーラスが絡んで組曲的。サイケなギターも鳴り捲り。この#10,11辺りはスーパーグラスの『road to rouen』の世界に近いなあ。#12「What's the Use」はまたまた多重コーラスを効かせた美しい#で、それはラストの#13「Parachute」に続くのですが最後の各楽器のソロパートがこれまた良いのです。とにかく内容はジャケ通りのサイケでポップな出来。是非この素晴らしいアートな世界を体験してください。名盤。 ラトルズ1stにボートラ6曲を加えたものでベスト盤扱い?。全20曲。もー全曲しっかりと元ネタ絡めて感想書きたい。でもそんな事出来ない。だって巧みに絡み合っている元ネタ探しの労力も文字数もスゴイことになりそうだ。とにかく素晴らしいアルバムです。名盤!ビートルズのその1曲にはもう一方の違う道が隠されていたと思わせる完成度です。天才ニール・イネスに脱帽。それでは「そんな事出来ない!」と書いたばかりですが(笑)・・・。#1「Goose-Step Mama」の「Some Other Guy」「She's A Woman」、#2「Number One」の「Twist And Shout」、#3「Baby Let Me Be」(ムズい)の「I Saw Her Standing There」「I Wanna Be Your Man」「Nothin' Shakin'」な雰囲気、#4「Hold My Hand」の「All My Loving」「Eight Days A Week」、#5「Blue Suede Schubert」の「Roll Over Beethoven」「Boy」、#6「I Must Be In Love」(ムズい)の「Ticket To Ride」+「You Won't See Me」をアップテンポにした感じか?、#7「With A Girl Like You」の「If I Fell」、#8「Between Us」の「And I Love Her」、#9「Living In Hope」の「Don't Pass Me By」「Octpus's Garden」、#10「Ouch!」の「Help!」、#11「It's Looking Good」の「I'm Looking Through You」「I Don't Want To Spoil The Party」「You Like Me Too Much」、#12「Doubleback Alley」の「Penny Lane」、#13「Good Times Roll」の「Lucy In The Sky With Diamonds」、#14「Nevertheless」の「Love You To」「Within You Without You」、#15「Love Life」の「All You Need Is Love」、#16「Piggy In The Middle」の「I Am The Walrus」、#17「Anther Day」の「Martha My Dear」「She's Leaving Home」、#18「Cheese And Onions」の「A Day In The Life」、#19「Get Up And Go」の「Get Back」、#20「Let's Be Natural」の「Dear Prudence」。まんまのモノからフレーズモノ、雰囲気モノとありますが頑張って挙げてみました。微妙なのも多いので皆さんも独自にトライしてみては?。曲名もいろいろモジっているし、改めて熟聴してみると他にも小ネタ満載でした。最後にパワーポップな1曲となれば「I Must Be In Love」だし、名曲度でいったら「Cheese And Onions」でしょうか。 1968年ゾンビーズ2nd。名盤!。ビート#にキーボードが効いたジャズ風味なサウンドは1stに比べると後退。ロッド&クリスの名ソングライターが作り出す曲はもちろんですがコリン・ブランストーンの繊細なvoも素晴らしいです。小品ポップ#1「care of cell」は素朴で彼らの特徴的な哀愁さが感じられる#。#2「a rose for emily」はシンプルながら美しいメロディとハーモニーに魅せられる名バラード。#3「maybe after he's gone」はアメリカンポップスにあるマイナー調のメロディのAメロからフックの効いたサビで盛り上がる大好きな曲です。#4「beechwood park」バロック調のメロディ・ラインが幻想的。キンクスのデイブの曲調にも似ている。サビはポップ。#5「brief candles」はゾンビーズの曲の中で1,2を争うほど好きな曲。メロディは完璧僕のツボです。相変わらず美しいコーラス/ハーモニーだな。#6「hung up on a dream」ストリングスも入ったバックの音とクラシカルなメロディが◎。サイモン&ガーファンクルとビーチボーイズが混じったような#7「canges」も大好きな曲。このアルバムでは軽快な#8「i want her she wants me」。名曲#9「this will be our year」はビートルズに匹敵するメロディが素晴らしい。自分の結婚披露宴でも使わせてもらいました!#10「butcher's tale」はコンセプト・アルバムゆえの#でしょうか?この曲もバロック調でメロディは意外にクセになる。#11「friends of mine」はとてもポップ。でもポップなのに何故か同時に暗さも感じてしますのがゾンビーズ的だ。彼ら最大のヒット曲#12「time of the season」。吐息の合いの手にキーボードのソロパート。アルバムの他の曲とは雰囲気が合わないですね。名曲ですけど。 1970年ジョージ・ハリスン1stにして名盤。フィル・スペクター(&クラプトン)と共に作った大作。長くなるのでDisc1のみ感想。#1「I'd Have You Anytime」はボブ・ディランとの共作。ムーディーなギターが心地よく後期ビートルズの雰囲気も感じます。#2「My Sweet Lord」は死ぬほど好きな曲。イントロのギターだけでナキメロ度がK点越えます。盛り上がっていく構成、ソウルフルなコーラスも最高で盗作訴訟など屁のカッパだ。#3「Wah-Wah」も最高な#!ウォール・オブ・サウンド全開で嫌でも気持ちが高揚してきます。#4「Isn't It A Pity(Ver.1)」はジョージらしいバラード。ジョージの声はすごく柔らかくて味があって大好きだ。#5「What Is Life」は大好きなギターポップ#。実はジョージのソロ作を聴くキッカケはオリビア・ニュートンジョンがこの曲と次の#6「If Not For You」(ボブ・ディランのカバー)を演っていたのが最初。#5,6は言わば僕とジョージのキューピット・ソング。#6もほのぼのメロディでリピートしました。#7「Behind That Locked Door」はヒーリングミュージックとしても使えそうな海の香り。#8「Let It Down」はこれぞスペクターサウンド!ぶ厚いリズムセッションにスライド・ギターがまとわりつく。#9「Run Of The Mill」もジョージらしい癖メロで好きな曲。ここでもフィル・スペクターのアレンジが効いてます。#10「Beware Of Darkness」の壮大な#。ジョージはジョンとポールによって才能が開花したのは間違いないと思いますがこの曲のようにジョン寄りの曲の方が多いですね。#11「Apple Scruffs」はハーモニカとアコギで聞かせる軽快なフォーク・ロック。#12「Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)」は物語を語るようなメロディが◎な佳曲。歳をとってからより好きになりました。いわゆる隠れ名曲#13「Awaiting On You All」はウォール・オブ・サウンドで最高にポップな名曲だ。繰り返し繰り返し聞きました。Disc1ラスト、タイトル#14「All Things Must Pass」はジョージの人生を描いたようなこれまた名曲。甘いメロディにジョージの声がグッと来る。ビートルズ第3の男なんて言葉はこのアルバムの前では吹っ飛びます。ジョンもポールも吹っ飛びますよ。 デンマークのビートルズのカヴァーバンド、ラバーバンドの変名ビートマスによるビートルズファンにはザ・ファブ・フォーと共に御馴染みのクリスマスアルバムだ。定番クリスマスソングをビートルズソング風に!!内容は素晴らしいの一言。クリスマス時期に毎年聴きかえしてもいつも唸ってしまいます。とりあえず言うまでもなくジャケは『Help』のパロディ。#1「Jinglebell Rock」は「Please Please Me」がアレンジされてイントロから途中のコーラスで「カモン!」も聞える。#2「Santa Claus Is Coming To Town」は「Eight Days A Week」のイントロからなだれ込む。「I Saw Her Standing There」のロックンロールスタイルが最高なブレンダ・リーの#3「Rockin' Around The Christmas Tree」。最後の最後で「Helter Skelter」なリンゴの叫びが聴けます(笑)。ワムの#4「Last Christmas」は「Please Mister Postman」がベースでアルバム中1番マッシュ・アップ的な#で◎。次の#5「Feliz Navidad」は名曲です!「No Reply」が元ネタなので良いに決まっているってのを置いても素晴らしい。違う別の曲に変身してます。#6「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」は元々のメロディが60sスタイルで個人的に大好きなクリスマス#ですが「All My Loving」に乗ってさらに甘くてセンチメンタルな曲に。「Love Me Do」のハーモニカで始まる超定番#7「Jinglebells」は味のある仕上がりでむしろ「Love Me Do」の魅力を再発見させられた。次もオススメ#で「Taxman」のリフに乗せて#8「Rudolph The Rednosed Reindeer」。こんなにイカした赤鼻のトナカイは他に聴いた事ないです。ちょっとサイケなギターソロも。#9「Mary's Boy Child」は大好きなビートルズ#「Nowhere Man」なアレンジでイイ!ハーモニーポップでスポンジトーンズを思い出す出来。ビング・クロスビー#10「White Christmas」もマッシュアップで「Ticket To Ride」を使用。美しくにハマってます。それにしても声がイイねー。#11「Silent Night」も同様に「Lucy In The Sky With Diamonds」とのニコイチ#で職人芸。ラスト#12「A Bairn Is Born In Beatlehome」は唯一のオリジナル#で「A Day In The Life」と「All You Need Is Love」を組合せたインスト#です。ビートルズ好き、ラトルズ好きは必聴です。ココまで良いと彼ら(ラバーバンド)のオリジナル作品も聴いてみたいところです(あるのか?)。とにかくコレ聞きながら「メリークリスマス!」